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Fooding Diary

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2007年 06月 18日

オーベルジュ櫟 屋

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おそらくもう15年以上前になると思うけど、この宿が紹介されている雑誌を見て、どうしても
一度行ってみたくて何度も予約を試みたんだけど、いつも満室..。その後4~5年は時折思い
出しては電話...を繰り返した記憶があるのだけど、結局泊まれずじまいで月日は過ぎて..。

そんなところへ、住宅設計のご相談をいただいている方が、このオーベルジュが大好きと
いう話を聞いて、「あ、櫟 屋、結局まだいけてなかったんだ!」と思い出し今回訪れたのでした。

場所は山荘無量塔のアルテジオのすぐ目の前。700坪の敷地の中にオーナーご家族がお住
まいの母屋と宿泊者用の棟が並んでたっており、部屋数は6部屋ほどあるらしいけれど、
決まりは総宿泊者数が1日最大8名まで。

仙人を思わせるようなやさしい微笑みを浮かべて出迎えてくださったのが、オーナーの
立石さん。石貼りの床に木の建物、無垢材の家具に世界中を旅して少しずついろんな国から
集めたというオブジェ... 良質の大人の空気が流れていました。

それにしても、ここができてもう20年になるそうで、始められたのはオーナーがなんと20代後
半というから驚きです。当時はまだ“オーベルジュ”は少なく、おそらくここが先駆け的存在。
聞くと箱根のオーミラドーに滞在したことがきっかけで「やろう!」となったそう。

東京から湯布院へ移りすみ、週の半分はお野菜を作り、残りの半分はオーベルジュを開き...
当時まだ私も20代前半だったのだけれど、なんて素敵な生活をされているんだろうーと
あこがれのまなざしで雑誌を眺めていたのを思い出します。

どれだけのものを読んで、見て、経験すれば、そんなに若くしてこれだけ大人の空間を作れる
のか.... ただただ「すごい!」と思わざるを得ません。

さてさて、私たちの今日のお部屋は東南の角部屋の「なら」。和洋室のお部屋でベッドが置いて
あるフローリングのスペースに畳の和の空間があり、窓を開けると雑木林を抜けてくる気持ちい
い風がふきぬけます。

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私が好き&尊敬する建築家・吉村順三さんのデザインを思わせるような華美ではないのに
細かいところまで「快適さ」を追求して考えられた設計です。

しばし休んだあとは外のしっとりとした空気が気持ちいいからお散歩しようとお出かけ。
まずはもちろん、アルテジオ!レストランもショップも美術館もすべて素敵で、ここの空気感が
大好きです。
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しばらく散策したら櫟屋へ戻り、離れでくつろぎTime♪  ここではイギリスの高級オーディオ
とCDが置いてあって音楽を聴けるようになっています。家具はこの空間にぴったりの
ジョージ・ナカシマのもの。カレの家具はそのデザインもすわり心地も抜群!本物の木って
ほ~んと気持ちいい! 
奥はモダンなSmall 茶室になっていました。ロビーや離れには本が置いてあるんですが
これまで手にしたことのないような書籍がたくさん。書棚の中に未知の世界が広がってるよう
な... でも私は自分で持ってきた読みたかった本を読書。この場所で読むのにぴったりで
ちょっと幸せなひととき♪
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(ロビー)

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(離れその1)

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(離れその2)

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(茶室)

ディナーの前に雑木林を見ながらお湯につかって... 今日の宿泊客は2組だけ。温泉も貸切
っての~んびり。
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さて、楽しみにしていたディナーの内容は... 後ほど!

by foodingclub | 2007-06-18 22:24


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